総合問題2の事例
次の事例を読んで、問題117から問題119までについて答えなさい。
〔事 例〕
Aさん(85歳、女性、要介護1)は、B住居型有料老人ホームで暮らしている。子どもはなく、親族もいない。Aさんは現在、外部の事業所から訪問介護サービスを週2回利用している。Aさんは駐車場を経営していて、毎月その収入がある。
最近、C訪問介護員(ホームヘルパー)は、Aさんの居室内の冷蔵庫の中に同じ食材がたくさん入っていることが多く、気になっていた。ある日、C訪問介護員(ホームヘルパー)がAさんに尋ねると、「近所のスーパーに買い物に行くのが楽しみだが、冷蔵庫の中に何があるのか忘れてしまい、同じものばかり買ってしまう」と答えた。また、「今は、毎月振り込まれる駐車場収入の管理ができているが、今後管理できなくなることが不安だ」と話した。その後、Aさんは、初期のアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)の診断を受けた。
D介護付き有料老人ホームに転居してから3年が経過した。Aさんの認知症(dementia)の症状は、さらに進行してきた。D介護付き有料老人ホームでは、施設の方針として、新たにパーソン・センタード・ケアを取り入れることになった。
次の記述のうち、E介護福祉職が介護計画を見直すときの方向性として、最も適切なものを1つ選びなさい。
ひとつ選ぶと、答え合わせが出ます。
正答と解説を見る
正答は3です。
解説
パーソン・センタード・ケアは、認知症の人を一人の人として尊重し、その人の立場に立ってケアを行う考え方です。その人らしさを支える方向で介護計画を見直すため、正答は3です。
- 誤り1同じ程度のアルツハイマー病の人でも、同じ行動をとるとは限りません。パーソン・センタード・ケアはその人独自の要因に着目するため、共通点に着目したマニュアルは合いません。資料1
- 誤り2パーソン・センタード・ケアは、行動を病気のせいだけにせず、ケアの力で状態を良くしようとする考え方です。病気の治療を目標にする考え方ではありません。資料1
- 正答3パーソン・センタード・ケアは、認知症の人を一人の人として尊重し、その人の立場に立って考える認知症ケアの考え方です。その人の個性や歩んできた人生に焦点を当てるため、その人らしさを支えることが方向性になります。資料1・2
- 誤り4パーソン・センタード・ケアは、認知症の部分ばかりでなく「人」の部分に着目し、一人の人として尊重する考え方です。特別な存在として保護の対象にすることは、一人の人として尊重することにあたるとはいえません。資料1
- 誤り5認知症の人は、不快感の原因を言葉でうまく表せず、大声を上げるなどの手段で訴える場合があります。行動をなくすことよりも、その人の立場に立って原因を探ることを重視します。資料1
出典:第38回介護福祉士国家試験 問題119(公益財団法人社会福祉振興・試験センター)
誤りを報告する
受け付けました。確かめて直したものは、訂正の履歴に載せます。
送れませんでした。時間をおいて、もう一度送ってください。