総合問題4の事例
次の事例を読んで、問題123から問題125までについて答えなさい。
〔事 例〕
Aさん(50歳、男性、障害支援区分4)は、1年前の交通事故の後遺症で、右片麻痺、高次脳機能障害(higher brain dysfunction)、失語症(aphasia)となった。現在は障害者支援施設で生活している。日中は、車いすに座って過ごしているが、すぐに右肩が下がり上半身は右へ傾いた姿勢になる。ある日、B介護福祉職がAさんに姿勢の傾きを直す方法を伝えようとすると、Aさんは大声でどなり、物を投げた。B介護福祉職は、以前からAさんとのコミュニケーションに悩んでいたため、C介護主任に相談することにした。C介護主任の問いかけに答えるなかで、B介護福祉職は自分自身の言動を振り返ることができ、Aさんに伝わらない焦りと、子どもに言い聞かせるような口調が、Aさんの感情を害していたことに気づいた。その後、コミュニケーション方法を工夫し、Aさんに姿勢の傾きを直す方法を説明し、同意を得ることができた。
毎週、Aさんは妻との面会を楽しみにしている。しかし、妻はAさんの将来に不安を感じて、B介護福祉職に、「夫の障害について、情報交換や勉強がしたい。そのようなところがあれば紹介してほしい」と相談した。
妻の相談を受けたB介護福祉職がサービス管理責任者に報告をしたところ、ある社会資源を紹介することになった。
次のうち、B介護福祉職が妻に紹介した社会資源として、最も適切なものを1つ選びなさい。
ひとつ選ぶと、答え合わせが出ます。
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正答は3です。
解説
妻は、夫の障害について情報交換や勉強ができる場を求めています。同じ経験をもつ家族どうしが共感し、助言し合える家族会がこれにあたるため、正答は3です。
- 誤り1福祉事務所は、手当や医療費の助成などの経済的支援について確認する窓口の一つです。家族どうしで情報交換や勉強をする場ではありません。資料1
- 誤り2ハローワークは、障害の状況や希望する職種などに応じて、職業相談や職業紹介を行う機関です。妻の相談は、夫の障害についての情報交換や勉強です。資料2
- 正答3同じ経験をした家族どうしは、痛みをわかりあい、共感したり助言したりできます。家族会は、家族が互いに支え合う活動の場にあたります。資料1・4
- 誤り4地域包括支援センターは、介護保険法に基づき、地域住民の健康の保持と生活の安定のための援助を行う施設です。家族どうしで情報交換や勉強をする場ではありません。資料3
- 誤り5地域障害者職業センターは、就職や復職に向けた相談や職業能力等の評価、職場適応のための援助などを行います。資料2
2026年4月施行の高次脳機能障害者支援法で、国と地方公共団体は家族が支え合う活動の支援などに努めることになりました。
出典:第38回介護福祉士国家試験 問題125(公益財団法人社会福祉振興・試験センター)
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